オプショナルキャリア計画(旧名:FUKUSEN思考)

このままではヤバいかも、と不安を抱える人に贈る現状打破講座

転換点

生き方・働き方改善士のFUKUSENです。

 

過去のエントリー「日本型雇用、転機に」「幅広く、そしてちゃんと学ぶ」では経団連と大学が通年採用で合意したことにより、特に学生そして学生を育み輩出する大学が変わらざるを得ない、ということを伝えました。

 

しつこくなるので今回で一旦終わりにしたいと思いますが、今回のこの合意はこれから10年で日本が変わっていく一つの象徴になると私は予言します。

 

なぜか?

政府も企業も焦っているからです。

80年代末期をピークに、日本のプレゼンス(存在感)は世界の中では下がり続けています。

長期雇用と育成を押し付けられた(と思っている)企業は景気の低迷で、正社員を、特に生み出す価値が低い社員を定年まで抱えておく余裕は無くなりました。

「働く人の選択肢が増える」「好きなことで生きていく」という表向きとしては前向きな言葉の裏では、正社員の雇用を絞り、世の中には非正規社員が溢れかえるようになりました。

注記しておくと実際に選択肢が増えたことは決して悪いことではなく、歓迎すべきことだと私は思っています。非正規雇用の数字としてカウントされる大半は本当に短時間勤務を希望する学生アルバイトや主婦のアルバイトだったりするので、データをどう読むかにもよりますが、非正規雇用、特に派遣や契約社員が増えたことで工場のラインで働く人たちや一般職は壊滅的な影響を受けました。

 

さらに日本の社会は少子化・高齢化が加わり、税収は楽観視できません。(法人税や所得税を引き下げている影響もあります)

税収は上げたいけれども、現在の企業業績や庶民の収入の伸びを見ると上げるどころか法人税や所得税は下げないと…というジレンマです。(その分を消費税など他の税で補っているのですが)

 

80年代末、世界の企業ランキングを席巻していた日本企業はトヨタを除きあっという間に圏外に転落。その代わりは米国そして中国の、GAFA+BATH(*)に代表されるITや金融です。

ご参考: 

https://zuuonline.com/archives/187039

http://honkawa2.sakura.ne.jp/5410.html

 

日本人がなかなかグローバル化できないわけ」の回でも触れましたが、言葉の問題以上にすべてにおいてあいまいなハッキリしない日本、そして移民に対して排他的な日本で働きたいと思う外国人は少ないです。

当然世界の優秀な人材は見事に米国企業・中国企業が採用していきます。

何を期待されているか明確ですし、給与水準も圧倒的に高い。昇進(プロモーション)などの基準も明確、あわよくばストックオプションで億万長者も夢ではありません。

 

それに対しての現在の日本。

財政制度審議会は年金給付開始年齢を70歳超も認める方向で検討しているようです。ということは健康でいる限りはギリギリまで働いてください、というメッセージです。

 

「子育て、介護、治療との両立」という面から当初語られた「一億総活躍」という言葉は、もう国は皆さんを面倒みきれないから今までは弱者扱いしていた女性も高齢者も自分の食い扶持は自分で稼いで何とかしてね、と私は理解しています。同一労働同一賃金と今回の通年採用、そして副業解禁、高度プロフェッショナル制度などの導入は、少なくともホワイトカラー、特に頭脳労働については完全にジョブ型時代への移行へ政府自らが舵を切ったということです。

 

働くあなたも私もうかうかしていられません。経営者の立場になって考えれば当然です。単純労働はできるだけコンピュータやロボットに任せたいですし(文句を言わず24時間、一定の品質で働いてくれます)、企画系の仕事であれば確実にできる人に適正な価格でやってもらいたいですよね。

 

最も打撃を受けるのは大学でしょう。表立っては誰も言っていませんが、これは過剰な大学を整理するよいきっかけです。これから10数年かけて一気に統廃合が進むと思います。

 

大企業やIT企業の一部の職種はともかく、日本の99%を占める中小企業まで浸透するには10数年程度はかかるでしょうが、数十年後から振り返ると今年2019年は日本の雇用、そして働き方、ひいては私たちの考え方・価値観を変えるきっかけになる年になりそうです。

 

この危機感、あなたは持っていますか?

 

(*) GAFA+BATHについては以下に紹介する2冊がオススメです。

 

   

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今日よりもちょっと良い明日を