オプショナルキャリア計画(旧名:FUKUSEN思考)

このままではヤバいかも、と不安を抱える人に贈る現状打破講座

なぜ日本にメンバーシップ型組織が定着したか

生き方・働き方改善士のFUKUSENです。

 

前回(昨日 2019/4/16)のエントリー「ジョブ型組織」ではジョブ型組織はどういう考え方で組織が形成されるのかについて記しました。

また前々回の「ドライとウェット」では、ジョブ型とメンバーシップ型それぞれの特徴とメリット/デメリットを伝えました。

 

今回はメンバーシップ型組織についてです。 

第二次世界大戦後、荒廃した日本を建て直し、欧米の豊かな社会を目標としてそこに追いつけ追い越せでやっていくには、メンバーシップ型がぴったりとハマりました。(当時はメンバーシップ型なんて言葉はありませんでしたが)

スタートが戦争で負けて何もないところからでしたから、作れば売れる。社員もみな貧しいから社長のビジョンを信じてとにかく何でもやる。昭和の時代の高度経済成長はこうやって生み出され右肩上がりで国も企業も個人も成長できました。朝鮮特需など幸運もあり、そして頑張れば(少なくとも経済的には)報われるというのが、家庭に必要なモノを揃えていくことで実感しやすかった時代でした。

3種の神器といわれる白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫、そして新3種の神器といわれるカラーテレビ・クーラー・カー(自家用車)が一気に普及した時代です。そう東京オリンピックが初めて行われた時代というとイメージが湧きやすいでしょうか。さらにマイホームを持つことが一人前という価値観も醸成され、物質的には豊かになれたことを実感できたと言われています。そしてGDPが世界第2位、“Japan as No.1”といわれるくらいまでになりました。戦後からたかだか30~40年。日本経済の復活が奇跡と言われる所以です。

 日本人の国民性にもメンバーシップ型が合ったのでしょうね。良くも悪くも従順で勤勉ですから。殿のために、天皇のために、社長のために、命を捧げて何でもやってきたのが私たちの祖先ですもの。

 

戦後、高度成長と言われたその時代に昭和の働き方が確立されました。昭和期の日本企業における人事制度の特徴と言われる

年功序列

終身雇用

企業内労働組合

もこの時期に生まれ普及しました。

 

専業主婦が最も多かった時代でもあります。

国が税制でサラリーマンを優遇し、また専業主婦を優遇しました。

そして企業も旦那が思いっきり働けるよう雇用を保証する代わりに、企業戦士と名付けられるくらい死ぬほど働かせましたし、働きました。 大企業の奥様達は「夫人会」を作って、夫が気持ちよく会社のために尽くせるかを考えサポートしました。そして家庭を守ることが夫人の最も大事な責務であるという価値観が出来上がりました。

だから日本のホワイトカラーの雇用はなんでもやる「総合職」としてであり、新卒一括採用で育てるわけです。

 

勘の良い方はおわかりでしょう。そう、上記の働き方や価値観って現在国が「働き方改革」といってまさに変えようとしていること。戦後から数十年かけて作り上げた働き方や価値観が時代に、そして現在の私たちの価値観に合わなくなり制度疲労をしていたのはとっくに(特に若い人たちは)わかっていたのですが、昭和の成功体験から抜け切れなかったのですね。

平成という時代、この30年は昭和でピークを打った日本が次の時代に移るために必要な準備期間だったようです。ながっ!

 

組織形態そして組織の考え方について話を戻すと、昭和が終わって30年以上経った今でも企業のほぼ全てと言っていいくらい、メンバーシップ型組織の考え方で運営されています。経営者も組織で働く個人もそういうものだと思い込んでいること、当然国の法律や税制も大きくは変わっていませんでしたから、雇用マーケットも変わりません。…が、働き方改革関連法が施行され同一労働同一賃金の考え方と雇用の在り方が変わり、もう少し雇用の流動性が大きくなれば、それこそ働き方も大きく変わるかもしれません。

これから少しずつ起こってくるであろうこの変化はあなたにとって追い風ですか? それとも向かい風だと思いますか?

 

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