オプショナルキャリア計画(旧名:FUKUSEN思考)

このままではヤバいかも、と不安を抱える人に贈る現状打破講座

なぜ会社にしがみつくのか その5

生き方・働き方改善士のFUKUSENです。

なぜ会社にしがみつくのか その4」の続きです。

どういうことなのでしょうか。考えてみましょう。

行動経済学の最も代表的な理論の一つに、にダニエル・カーネマンとエイモス・ドベルスキーのお二人が編み出した「プロスペクト理論」というものがあります。

人が意思決定をする際に、損失と利得をどのように評価するのかを、実験などで観察された経験的事実から出発して記述する理論で、カーネマン博士は後にノーベル経済学賞を受賞されています。

プロスペクト理論 - Wikipedia

 

このWikiでも解説されている通り、人は「もしかしたら損するかも?」ということに対して、それを回避しようと行動しがちです。(損失回避性)

 

あと併せて考えてみたいのが、同じく行動経済学にある「時間割引率」という考え方です。こちらは大阪大学の研究チームがわかりやすいスライドを作っているので参照してみてください。

http://www.iser.osaka-u.ac.jp/rcbe/event/symp2004/pdf/ikeda.pdf

 

ちょっとこれでも難しいかもしれませんね。簡単に言ってしまえば、人は将来得をすると薄ぼんやりとわかっていても、目先のメリットを優先しがち、ということです。

(わかりやすい例としては、身体に悪いとわかっていても禁煙できなかったり、お酒を減らせなかったり、深夜にラーメン食べてしまう、など)

 

会社にしがみつくことによって、当面の生活の安定や権力・特権などは維持できます。

ただし、しがみつき続けることによるデメリット、例えば将来の自分の市場価値の低下や転職先候補の減少、能力開発の機会を逸することなどを過小評価しがちとも言えるでしょう。逆に言えば違う道に一歩踏み出すメリットを過小評価しがちということ。

 

あと「せっかく苦労して入った会社だから」とか「苦労して取った資格を活用している」からしがみつく、という場合については、上記の考え方からの説明もつきますが、もっとわかりやすいのは「サンクコスト(埋没費用)」というものです。

 埋没費用 - Wikipedia

 もっとわかりやすく解説してくれているページ

https://www.integrity.or.jp/sunk-cost/

 

「あれだけ頑張ったのだから」、「資格取るのにこんなに時間とお金をかけたのだから」…という理由が私たちの判断を鈍らせます。

 

自分は賢い選択をしていると思っていても、知らず知らずのうちに長期的に考えると果たしてどうなの?という判断をしてしまいがちだということを自覚しておきましょう。

 

自覚しておくだけでも、今後何かを判断する際にはちょっと冷静になれるのではないでしょうか。

 

その6に続く