オプショナルキャリア計画(旧名:FUKUSEN思考)

このままではヤバいかも、と不安を抱える人に贈る現状打破講座

なぜ会社にしがみつくのか その4

生き方・働き方改善士のFUKUSENです。

なぜ会社にしがみつくのか その3」の続きです。

 

では「しがみつく」というのはどういうことなのでしょうか。今回はしがみつく構造について考えてみましょう。

 

まず、「しがみつく」とはどういう意味か。

精選版 日本国語大辞典では以下のように記されています。

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しがみ‐つ・く

〘自カ五(四)〙

① しっかりと取りつく。力をこめてすがりつく。

※古今著聞集(1254)一五「かたきにしがみつきて、刀をうばひとりて」

※或る女(1919)〈有島武郎〉前「恐怖と嫌悪との為めに身をちぢめて壁に獅噛(シガ)みついた」

② ある物事から離れまいとする。また、手に入れた地位などを放すまいとする。

※詩人の生涯(ラジオ・ドラマ)(1959)〈安部公房〉「まだ凍らない人々は、ラジオにしがみつき」

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この辞書の定義からすると、今回ここで採り上げているのは②の「手に入れた地位などを放すまいとする」です。

 

会社にしがみつく理由としては様々なことが考えられます。

例えば

  • せっかく苦労して/ラッキーで入った会社だから
  • 公務員だから
  • 苦労して取った資格があるからこそできる仕事だから
  • ここの待遇(給与や福利厚生など)を失いたくないから
  • 今持っている地位や役職、肩書、権力を失いたくないから
  • (地位や役職、権力に伴うものですが)特権を失いたくないから (自由に使える経費、ハイヤー、ファーストクラスやグリーン車など)
  • 定年まであと〇年だから (同様に満額の退職金まであと〇年だから)
  • 転職できる自信がないから

などは典型的な例ですが、こんなのもあります。

  • こんな楽な仕事、他にないから
  • こんなに融通の利く職場がないから
  • 家から近いから
  • 残業が無いから
  • 責任を負わずにテキトーに仕事ができるから
  • 周りの人にどう思われるかわからないから

などなど。

 

要は視点が常に自分。自分にとって都合が良いから、もしくはサンクコスト(*)に気を取られて失いたくないんですよね。

視点が完全に自分。だから周りから見れば保身にしか映らないのです。

 

だからこそ周りからすると逆に一緒に働きたくない人になりがちなのです。

 

(*) サンクコストについては次回解説します。 

 

その5に続く

 

P.S.

今日(2019/4/3)のニュースで、JAXAで人工衛星の管制業務に従事していた方が3年前に自死をした件で労災認定がされた、という痛ましい事件が報道されていました。

www.sankei.com

実態についてはわかりませんが、会見から察するに彼の場合、会社にしがみついていたかどうかは定かではありませんがそうとう追い込まれるような仕事の振られ方、そして上司の叱責があったようです。

数年前の電通で起きた新入社員の自死も似たような背景でした。

newsmatomedia.com

このような痛ましい事件は二度と起こってほしくはありません。ただ、このような事件は決して対岸の火事ではありません。誰しもに起こり得ることだと私は思っています。

恐らく上記の2名はとても真面目で仕事に対して誇りややりがいも感じていたのでしょう。仕事に対して真剣だったからこそ、締め切りに間に合わせるため、お客さんに迷惑をかけないために必死だったし、自分で抱え込んでしまったのでしょう。だからこそ限界を超えてもやってしまう。限界を超えて正常な判断ができない域に達してしまったからこのような悲劇が起こってしまったのだと思います。

日本ほど、仕事に起因した自死が多い国は他にありません。また先進国中、日本は「仕事に対する満足度は最下位」という調査結果もあるようです。

matome.naver.jp

日本の「働き方」「働かせ方」双方が変わらなければならない時期にはとっくに来ています。昭和の「24時間働けますか」的な発想や前時代的な根性論からいい加減に脱し、新たな生き方・働き方を創造する。そういう意識変革を働きかけていきたいと思います。